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Matias の half-qwerty keyboard の後継機種、508keyboard

Halfkeyboardで有名(?)なMatias Corporation から、508keyboardという製品が出ていることに最近気がつき、つい注文。で、1週間ほどで届いた。

この508keyboardは、同じ会社から出ているHalf-qwerty keyboardの後継機のようだ。

Halfkeyboard とは、下のようなもの。

Halfkeyboard

普通の qwerty keyboard を半分から折り畳んだような配列になっている。左手用であり、左手担当のキーは、そのまま打てる。

本来右手が担当するはずだったキーは、shiftキーと同時に打鍵することによって入力される。

だから、右手でマウスを操作しながら、左手でキーが打てたり、下のようなことが出来る。。

左利きの人用に、右手で使えるやつもあればいいのにと思う。

これは、右手が使えないもしくは別のことに使いたい状況で威力を発揮する。さらにその軽さコンパクトさを生かして、モバイル環境でも利点がある。そういう特殊な状況になければ、あまり利点はない。

さて、508keyboard どんな姿をしてるかというと....

508keyboard

こんな感じ。ちょっと見ただけでは普通のキーボードと変わらない。でもこいつは下の Halh-qwerty keyboard の後継機だ。

Half-qwerty keyboard

この half-qwerty keyboard は化け物な値段。595ドルだ。

この化け物な価格はどっからくるか?その秘密の鍵の一つは、こいつのコネクタ。Hydra cable と名づけられたコネクタは下の画像のようになっている。

ギリシャ神話のヒュドラは頭が9つだが、こいつは4つ。PS/2, USB, ADB (Apple Desktop Bus) のオスメス。メスはもう一つADBなデバイスをつなぐため。変換ケーブルなしでいろんなマシンに繋げるってわけだ。それにUSBのハブもついている。

キーボード本体はPS2にしておいて変換ケーブルをオプションにするって方が良いような気もしないではないが、half-qwerty のサイトにも書いてあるように、変換ケーブルをなくす心配をしなくて良いってことだし。まあ、そういうことで。

508keyboard は、half-qwerty keyboard の6分の1ほどの 99.95 ドルだ。

508keyboard には、PS/2 のコネクタのものと USB のコネクタのものがあるが、ともにこの値段だ。

私は USB コネクタのものを注文したのだが、手元に届いたものは、PS2コネクタのキーボードに PS/2 to USB アダプタが同梱されたものだった。

これが、本当の USB コネクタ版がリリースされるまでの過渡的な処置なのか、それともこれからもそうなのか分からないのだが、おまけが付いてきたような感じでなんだかちょっとうれしかった。単体でこのアダプタを
買うと Matias の直販サイトで、9.95ドル+5ドル(shipping)だそうだし。

USB ハブも 508keyboard には付いていない。

あと、びっくりしたのは、マニュアルの類が入っていなかったこと。箱にいろいろ情報が印刷されてはいるのだが、紙のマニュアルも電子化されたマニュアルもない。サイトにあるかと思って探したが、見つかったのは
half-qwerty keyboard のもの

ハードウエア上の違いだけではなく、キーボードに内蔵されたソフトウエア上も少し違うことがこのマニュアルを見るとわかる。

例えば、special symbols (\| ]} [{ =+ '" < >)が half-qwerty では、shift+shift で打てるようになるが、
508の方ではそれができない。

これは、結構重要な違いだ。そのことを理解するためには、キーのレイアウトを見る必要がある。

まずは、左手側。

次が右手側。

いくつか間違いがある。

実際は、左手側の左上隅には、` と ~ がアサインされている。

実際は、上の記号を含めて、記号も右左が鏡像になっている。

左上隅上から二番目のキーは、tab と delete ではなく、tab と backspace。

左下隅のShift + return は、実際は、Shift のみ。

一番左の真ん中の空白のキーには、実際は、Return。(このReturn には、' " がアサインされている。)

左も右も最下段はスペースバー(Flip)だけがあるのではなく、Ctrl, Win, Alt もある。

さて、左手側と右手側を比較すると、\| ]} [{ =+ の4つのキーが、左手で打てないことに気がつく。half-qwerty では、この点に配慮して、special symbols という仕組みを用意したようだが、より新しい 508keyboard では、この点に対する配慮がなくなったようだ。

この half-qwerty にしろ 508 にしろ、両手が使える人が時々片手で仕事をしたいような場合、役に立つ。例えば、片手で本のページを押さえながらとか、片手でサンドイッチやおにぎりを持ちながらとか。

1万円強という値段は、普通のキーボードとしてはちょっと高いが、普段英語キーボードを使っていて、時々片手で仕事したいという要求のある人は、試してみる価値がある、と思う。

508 keyboard と Half-qwerty keyboard の比較
項目508 keyboardHalf-qwerty keyboard
価格99.95USD595USD
コネクタPS/2 and/or USBPS/2, USB, ADB, and an ADB pass-through
USB hub2 ports
Special symbols左手で [ { ] } \ | = + が打てない。[ { ] } \ | = + が左手でも打てる(Special symbols として)
マニュアルなどサポート面マニュアル無い。マニュアルあり。

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コメント

はじめまして。
ふとしたことから片手用キーボードを使ってみたいと思って色々さがしている内に、こちらのブログにたどり着きました。
参考にさせて頂きましたので、トラックバックさせて頂きました。

ただ時既に遅しというか、元々需要が少ないのか、国内では調達できませんでした・・残念です。

投稿: mil | 2010/02/07 15:12

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